「海をうらまない」佐藤啓子著 ―帯文 イルカ 

合同出版社  84 出版

 

     「人は皆、花いちもんめ・・・。

         自分にしか出来ない事を探して、行ったり来たり。

     啓子さんはもう見付けたね。 お空や太陽と話が出来るもの。

         私もそんな海の子になりたいな・・・。 

 

                                  ―イルカ(帯文より)

 

 

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 岩手県山田町に住む啓子さんは、3月11日に起きた東日本大震災により被災されました。

仲間たちと暮らすケアホーム「希望」も全壊し今はかつてホテルであった建物で40人ほどの仲間、職員さんたちと暮らしています。

以前から詩が好きで書きためていたノートも全て流されてしまいました。しかし、そんな日々の中で啓子さんは再び詩を書く事を始めました。その言葉たちが「海をうらまない」という詩集になりました。

7月に合同出版社より「突然のお願いですが・・・」とのお手紙が来ました。それは帯文の御依頼でしたが「お受けするなら全文読ませて下さい」とお返事した所、ツアー先のホテルに啓子さんの詩が届きました。

「これからも啓子さんの心を沢山書きとめて下さいね」と言葉を添えて贈ったものが帯文となりました。送られて来た本を見てびっくり、私の写真が大きすぎますよね・・・。しかし、啓子さんから「嬉しいです。ありがとうございます。きっと会いたいです。」とお手紙も届き喜んでいただけてよかった!と思いました。以後、お手紙のやりとりも続いているので、いつかお会い出来る事でしょう・・・。

皆さんも啓子さんのハートを是非感じてみて下さい。