大船渡と釜石は近い所ですが、まだ泊まれるホテルが無く、一ノ関から毎日マイクロバスで往復しました。(約5時間)初日、山をひとつ越えるたびに胸が苦しくなりました。そして峠から姿を現した陸前高田の町は家の土台だけが残り、ダンプカーがあわただしく行き来していました。そんな中に生き残ったあの松の木がスクッと背すじを伸ばして立っていました。ただし、写真は一枚もありません。私達は、それぞれの思いを胸に無言のままバスにゆられシャッターを切る事などとても出来なかったのです。



釜石では、三年半前にコンサートをさせていただきましたね。

ですからニュースの映像を見た時は本当にショックでした。

 

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港を歩いていると「イルカさんですよね・・・」と声をかけて下さった御夫婦。お顔はとてもおだやかでしたが御両親を亡くされ家もこわれ「中々立ち直れなかった・・・」と一氣に話されました。

「夕方からのふれあいに遊びに来てね!」とお誘いすると御主人が代表で来て下さいました。

御体を大切にね。