イルカの旅~ふるさとバリ島の春~

18年くらい前からバリ島へ行く様になりました。年々、近代化の波が押し寄せているバリですが、それでもピュアな風と水と人々の心が私を元氣にしてくれます。今回は家族全員そして、久々の社員旅行復活の巻です。

私がいつもお世話になるお宅はバリ人の大家族です。この方が私のバリのお父さん。(推定95才?)伝統芸能「影絵芸居」の第一人者で、僧侶でもあります。(去年の「イルカ with Friends」のコンサートパンフレットではインタビューを載せましたね)マントラで雨も消せるパワーあふれる長老です。

行くたびに家族が増えるのです。だって元々奥様が同時に四人いらしたのですから。異母兄弟達は皆、近くに住んでいて仲良く助け合ってくらしています。私が初めて訪ねた頃、小学生だった子が今は親になって。ホレ、この通り子供がドンドン生まれてます。この子達が私のバリの孫たちです。

友人宅へも必ず何軒か訪ねます。バリは果物や野菜や米等、本当においしくて、まだ土に力があるので、ベジタリアンの私には最適な食事です。

(右端が、ありし日のグル・ゲルゲル。)

しかし、今回バリへ行った目的のひとつはとても悲しいものでもありました。テンガナン村の友人グル・ゲルゲルが昨年暮に若くして亡くなったのです。いつも太陽の様に力あふれる人だったのに。大きな声で笑い、とても素晴らしい魂の持ち主でした。毎日、彼の為に祈っています。

残された妻スディアティとお母さんは少し小さくなった様です。「私も同じだよ。少しずつ元氣になってね」と抱きしめる事しか出来ませんでしたが、彼女達はこれからもきっと素晴らしい織物「グリンシン」を織り、伝えていく事でしょう。バリと日本。血のつながりのない家族同士が又、強い絆で結ばれたバリの旅でした。(バリとの関わりは「ここは私の学校」を読んでね)