FullSizeRender.jpg IUCN国際自然保護連合スイス本部からブルーノ・オベール事務局長が来日され意見交換会が行われる事になり、2004年からIUCN親善大使を務めている私イルカもそちらに参加してきました!
対面とリモートのハイブリット形式でしたが、イルカは今回は直接出席させていただきました。
IUCN本部の新・アジア地域理事の星野さんをはじめ、IUCN-J日本委員会の皆様とも久しぶりに直接お会いすることができ、とても有意義な時間となりました。
Snapseed.jpg 意見交換会では、本部において世界の環境に関わる状況を伺ったり、ユースの皆さんへの未来戦略についてなど様々なお話を聞くことができました。
イルカからは、昨年の「イルカ with Friends」コンサート(IUCNを広く知ってもらうために続けているコンサート)へメッセージを頂戴した御礼を、改めて直接お伝えすることができました。
これからもIUCN本部・IUCN-J日本委員会の皆様と連携を取りながら、IUCN国際自然保護連合親善大使としてコツコツと活動を続けていきたいと思います。
皆様もぜひ、身近なところから環境に目を向けてみて下さいね!
Snapseed (1).jpg <ブルーノ事務局長からの説明要旨>
●IUCNは、現在、急速な時代の変化に合わせてどうふるまうべきかを考える非常に重要な時期
・重要だが発展途上だった漁業での「生物の多様性保全」の課題に変化が生まれている
・国を超えて巨大な公海における「生物の多様性」を守る仕組みが国際条約で合意
・「自然に根ざした解決策」の重要性の確認(生物多様性の視点から各基金・資金の活用目指す)
・CBD-COP15(生物多様性条約第15回締約国会議)では最終的に比較的意欲的に生物多様性条約が合意

※会議は英語で進められたので、下記に正確な和訳を頂きました。

●このような変化に対するIUCNのチャレンジ
生物多様性をより数的で捉え、目標設定する(数値化は歴史的にも難しいことだが、気候変動のように)
「ポスト2020世界枠組」=今後2030年、2050年に向けて、生物の多様性に対して世界が目指すべき方向性を広く共有、可視化

生物多様性への資金の活用方法の変化
生物多様性保全に対しての資金活用が複数の公益となり得ると関心が高まっている。

企業も含めたあらゆる参画やパートナーシップを目指す
生物多様性のような公共財を守るのは公的資金だけでは限界がある。そこで民間の役割が大きいが、生物多様性オフセット(人間の開発活動などにより生態系や生物多様性に与えた負の影響を、別の場所での生態系の再生や創出などによってオフセットする仕組みであり、生物多様性を実質的に減少させない環境活動のこと。 生物多様性及び関連する生態系機能や文化的価値を保全するもの)とどう向き合うか非常に難しい課題が出てくる。
マーケットが、正しく生物多様性の価値を認識し機能しているか否かを監督する役割がこれから必要。

このような課題に取り組むためにも、IUCN本部では現在、今後20年間の戦略ビジョンの構築を、前回のマルセイユでのIUCNーWCC会議(国際自然保護会議)の決議を元に検討を進めている。
そして協議期間を経て成果文書を出し、その後、必要な規約改正(改正を必要とするくらいの大きな議論が大事)も検討し、2025年のWCCで採択を目指す。