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2014年も例年通り、3月の京都にて制作を開始しました。小堀靖美・明美先生宅の工房にて。

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縮緬の上に墨で下絵を写し描きする事から始めます。
その前に、原寸大の紙に描いて全体のバランス調整。

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やっと色付けまで来ました。薄い色で少しずつ慎重に重ねて行きます。

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着物を仕立てた時に、色がつながるように、反物を広げては常に確認。

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上下左右との繋がりを合わせながら、微妙な色のボカシを描いて行きます。

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やっと裾模様の背景が描けました。約一週間くらいでやっとここまでです。

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場所を京都室町通にある工房・中賀和内に移して、制作開始。
四方八方、反物に囲まれての制作はとても勉強になります。

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前年には、京都のお寺さんで紅葉(もみじ)を沢山見せて頂きました。あの感動を胸に、紅葉を一枚ずつ描きます。

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裾模様の上には紅葉をハラハラと散らします。

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紅葉の手描きが終わった所で、紅葉をいったん蝋で伏せます。

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手描き下絵を全て蝋で伏せ終わったら、いよいよ一度目の地染めです。

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地色は、紅葉を際立たせる為に、鮮やかな緑を引きました。

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蝋で細かい「ふぶき」を反物全体にかけた後、その上に二度目の緑色を引きます。

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春の作業「手描き」と「地染め」はやっと終わりましたが、この後に金彩で描くのは、夏休みに自宅での作業となりました。

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全体をつなげると・・・こんな感じです。

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裾模様には、イルカの絵本・ちいさな空の中から「おさびし山の柿ひとつ」をモチーフに「秋のさとやま」を描きました。