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「平成27年度日本自然保護大賞」の授賞式と、受賞記念シンポジウム「日本の自然保護最前線2016」での受賞活動発表会に出席しました。当日、会場には関係者や一般参加者など約150名が集まりました。
今回、全国からの応募総数は126件。本年も永年に渡る活動を続けて来られた方々の応募が見受けられました。
各部門の受賞者には、各選考委員より賞状とトロフィーを贈呈しました。

 

 

 

 

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【本年度授賞者】
◆保護実践部門≪具体的な自然保護の実績をあげた活動、研究≫
泡瀬干潟を守る連絡会(沖縄県):サンゴ礁、海草藻場に広がる貴重でユニークな干潟を守る運動」

◆教育普及部門≪自然の価値を学び、伝え、広めた活動≫
十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ(新潟県):地域の生物多様性を活かした市民参加による地域づくり

◆地域の活力部門≪自然を活かして地域の活力を高めた活動≫
芸北せどやま再生会議(広島県):地域ぐるみの次世代型里山保全の仕組み「芸北せどやま再生事業」

◆東北復興貢献部門≪東北の自然を活かし復興に貢献した活動≫
蒲生を守る会(宮城県):1970 年から続く仙台市蒲生干潟の保全活動

◆企業・団体リーダー部門≪自然保護や生物多様性保全を積極的に推進した企業の経営者や団体≫
積水化学工業( 株) 滋賀栗東工場(滋賀県):工場の部材を有効活用した琵琶湖の生物多様性保全活動

◆子ども・学生部門≪小学生から大学生まで、子どもや学生が取り組んだ活動≫
FAN フィールドアシスタントネットワーク(千葉県):北海道・道東地域でのワークキャンプを通した自然保護

◆沼田眞賞≪自然保護に尽力された沼田眞博士の志を未来に伝えていくにふさわしい活動≫
ユウパリコザクラの会(北海道):夕張岳の大自然及び文化遺産を次世代に引き継ぐための保全活動

◆選考委員特別賞≪今回の選考で特に今後の展開に期待される活動≫
北限のジュゴン調査チーム・ザン(沖縄県):絶滅危惧種のジュゴンを保護するための食み跡調査
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今年も私は「子ども・学生部門」を担当しました。
授賞者は「FANフィールドアシスタントネットワーク」の皆さん。
北海道・道東地域でのワークキャンプを通した自然保護活動を行っている団体で、大学やサークルの垣根を越えて集まった学生たちが参加しているプロジェクトです。

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はじまりは、キナシべツ地域の保全活動をしていた榊原さんへの支援と賛同が、1993年から大学やサークルを超えた集まりとなりました。
97年以降、毎年、夏冬2回ワークキャンプを開催。
地域の人々や行政までも動かし、社会人となってからも繋がっている形は正に「若さと行動力」。
今後の自然保護活動への大きなヒントとなるでしょう。

審査員特別賞に選ばれた「北限のジュゴン調査チーム・ザン」は、ジュゴンの食み跡の調査をコツコツと続けています。沖縄の海での生息数は現在3頭で「あろう」との事。
調査する際に於いても近付かずジュゴンを決して脅かさない為。という大変大きな努力の積み重ねを沢山の方々にも知って欲しいと思いました。
最後には会場から大きな拍手が沸き起こり、有意義なシンポジウムとなりました。