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2010年 愛知・名古屋で開かれたCOP10の会議の成果をふまえて、2011年から今後10年に向けて具体的に活動して行きます。

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COP10の今までの活動について、
詳しくはこちらをご覧ください。 


    
    
IMG_8398.jpeg 「日本自然保護大賞2023」!
今まで授賞式は東京に受賞者をお招きして行っていましたが、今年かられぞれの皆様へ事務局が賞状などお届けに行くことになりました。
授賞式2回目となる今回イルカが伺ったのは、北海道美幌高等学校です!
前回に続き、そちらの授賞式などの模様をご報告いたします!

【選考委員特別賞】 北海道美幌⾼等学校 環境改善班
「オホーツクの⾃然を守れ︕~オホーツクから世界へ繋ぐ環境改善~」
IMG_8401.jpeg <イルカ講評>
2014年からの活動となっているが、そのきっかけとなったのは2008年に美幌町で発見された特定外来種ウチダザリガニだ。
在来生物に悪影響を及ぼす事に対する保護活動から始まっている。マイクロプラスチック問題の多くは海を通して研究発表される事が多いが、「紙マルチ」等プラスチックゼロの農業に結びつけたことが評価された。ウチダザリガニを肥料にし、栽培した野菜は関西のデパートでの販売にも繋げている。
大学や企業・団体との連携活動も積極的に行い、国内外に発信するなどその活動範囲は多様性に富んでいる。正に無駄なくまあるく繋げている高校生たちだ!
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現在の美幌高校の環境改善班は、今回発表してくれた2名だけです。
残念ながら、これまで10年間続いてきた環境改善班は、この2人の卒業と共に解散となるそうです。10年分の活動を引き継いで頑張ってきた2人の努力には感動しました!
なお、この素晴らしい活動は、美幌高校の普通科に引き継がれることになったそうです。校長先生はじめ関係者の皆さまも、引き続き全力でサポートして下さるそうなので、残念ではありますがひと安心ですね。
IMG_8399.jpeg 今回の授賞式と活動発表は、沢山のご縁がある皆様にも集まって頂き、温かな雰囲気の中、美幌町民会館で行われました。出席者は、以下の皆さまです。
美幌町 町長 平野浩司さん
美幌町教育委員会 教育長 矢萩 浩さん
美幌博物館 館長 鬼丸 和幸さん
美幌博物館 学芸員 町田 善康さん
同志社大学准教授 原田 禎夫さん
日本赤十字北海道看護大学 生体科学領域 准教授 村林 宏さん
美幌高等学校 校長 酒井 徹雄さん
発表後には出席者全員から、今回の受賞について温かなメッセージが送られました。
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授賞式の前には、美幌高等学校にも訪問しました!
生徒の皆さんは授業中でしたので、代わりに校長先生はじめ先生方に温かくお迎え頂き、また校内も案内して頂きました。

IMG_8404.jpeg 美幌高校は、「普通科」と「未来農業科」があるので、学校は某テーマパークくらいの広大な敷地だそうです!田んぼや畑、牛舎、食品加工の施設などが点々と建っていて、素晴らしい環境でしたよ。
IMG_8403.jpeg オマケ!
牛舎も覗かせて頂きました!ご飯を食べながらこっちを見つめてくれてます!

皆さまも機会があれば身近な地域で行われている保護活動・物産展など見つけたら、ぜひ参加してみて下さいね。

日本自然保護大賞HPはこちら
         
    
IMG_1024.JPG 先日イルカHPでもお知らせした「日本自然保護大賞2023」の授賞者の皆さん!
今まで授賞式は東京に受賞者をお招きして行っていましたが、今回はそれぞれの皆様へ事務局が賞状などお届けに行くことになりました。
今回イルカが伺ったのは岐阜県立岐阜高等学校!
そちらの授賞式などの模様をご報告いたします!

【子ども・学生部門 大賞】
岐阜県立岐阜高等学校自然科学部生物班
「守れ!ふるさとのヤマトサンショウウオ」
IMG_7748.JPG 岐阜県立岐阜高等学校自然科学部生物班は2006年に、岐阜市で絶滅危惧Ⅰ類に分類されるヤマトサンショウウオが発見されたことをきっかけに、同種の保全および研究を行っている。
保全活動では、幼生期の死亡率を下げるため、生息地から卵嚢を持ち帰り孵化させ、上陸直前に放流する。2023年の保護卵嚢数は130対、放流数は約2500匹だった。
生息地の整備においては、外来生物のアメリカザリガニなどを取り除く作業や清掃活動も実施している。
IMG_1051.PNG 実際の活動を行っている学校へ伺うことが出来たので、「ヤマトサンショウウオ」の生育を間近で拝見することができました!
自然科学部の生物班(他にも班がいっぱいあり、様々な生き物がいました。)の皆さまが当番制で、保全研究をしている生き物たちのお世話をしています。
IMG_1120.JPG もちろん活動発表もして頂きました。
3年生は受験勉強に集中する体制に入ったために、今回の授賞式などは残念ながら欠席となりました。しかしながら、先輩たちの意志をしっかりと引き継いだ1年生が、素晴らしい発表をしてくれました。
保全活動17年目の現在、保全活動開始時と比較して、保護卵嚢数は最大26倍(22年)、放流幼生数は最大14倍(16年)に増加。繁殖期に水場で捕獲した成体の個体数は、45倍(23年)に増加したそうです。
IMG_7750.JPG 自然科学部の皆さんの中には、小さな頃に、地元での自然保護活動のイベントやワークショップに参加して、生き物の保護に関心を持った生徒さんもいました。その気持ちのまま、今も積極的に自然保護活動を続けていることに敬意を表します。
皆、生き生きと楽しそうに活動していて素晴らしく思いました。

皆さまも機会があれば地域で行われている活動を見つけて、ぜひ覗いてみて下さいね。

日本自然保護大賞HPはこちら
         
    
IMG_9875.jpg 2014年のこの賞の設立当時からイルカが選考委員を務めている「日本自然保護大賞2023」は、1年の休止を経て今回で第9回目。
3つの応募部門に対し全国各地から70件のご応募をいただきました。ありがとうございました。
無事に選考委員による最終選考会が終了し、このたび授賞者が発表となりましたのでご報告いたします。
IMG_9867.jpg いずれも熱意あふれた意義ある活動ばかりでしたが、活動の将来性や社会への波及性などに注目して慎重に審議した結果、今年度は3部門につき大賞各1件のほか、選考委員特別賞2件への授賞が決定。また、6件の活動が入選となりました。

<日本自然保護大賞2023 授賞者>

【保護実践部門】市民、大学生、専門家、企業、行政などが具体的な自然保護の実績をあげた活動、研究

久保川イーハトーブ自然再生協議会(岩手県)
外来種防除と耕作放棄地等のビオトープ化による生物多様性保全

【教育普及部門】自然観察をはじめ、広く自然保護を目的とした教育・普及活動

筑後川まるごと博物館運営委員会(福岡県)
「昆虫と植物図鑑」を活用した生物多様性を学ぶ自然体験活動

【子ども・学生部門】小学生から高校生まで、子どもが主体的に取り組んだ活動、研究

岐阜県立岐阜高等学校自然科学部生物班
守れ!ふるさとのヤマトサンショウウオ

※上記の大賞3部門のほかに、該当者がいる場合は特別賞として「沼田眞賞」「選考委員特別賞」を授与。2023年度は「沼田眞賞」は該当がありませんでした。

各授賞者の詳しい活動内容や各選考委員による講評などは日本自然保護大賞HPをご覧下さい。

なお、今まで授賞式は東京に受賞者をお招きして行っていましたが、今回はそれぞれの皆様へ事務局が賞状などお届けに行くことになりました!イルカもいくつかの授賞式に参加させて頂く予定です!それぞれが活動されている場所を拝見できること、とても楽しみにしています。
皆さまも全国各地での活動について知り、自分でも出来る身近な自然保護活動をぜひ見つけて下さい!
そして日本自然保護大賞はこれからも続いていく予定ですので、ぜひ皆さまも応募して下さいね。
         
    
私イルカは、2009年に環境省 中央環境審議会 野生生物部会 委員に、
2013年からは環境省中央環境審議会 自然環境部会 野生生物小委員会 専門委員
に就任しトータルで約13年間、委員を務めさせて頂きましたが、このたび任期満了に伴い退任しました事をご報告いたします。

これまで委員として微力ながら長きに渡り、素晴らしい皆さまとの会議に出席させて頂き最もレアな地球の姿に触れる事が出来ました。環境省の皆さま、専門的に研究されている先生方にご縁を頂き学ばせて頂けた事に深く感謝しております。
今後は、IUCN国際自然保護連合親善大使のワールド・プログラムを引き継いだIUCN-J日本委員会やユースの皆さまと共に私らしく地球への活動を繋げて行きたいと思っておりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。
「地球と人と生き物の架け橋になれる活動を続けて行きたい」と思っています。
         
    
IMG_5527.JPG 第30回となる野生生物小委員会、イルカは今回もオンラインで参加いたしました。
遅ればせながら今回の内容についてご報告いたします。議題は以下の通りです。

(1)国指定鳥獣保護区特別保護地区の指定(浜頓別クッチャロ湖特別保護地区の再指定)について(諮問)
(2)その他(報告事項等について)
・令和4年度の国内希少野生動植物種の指定
・改正外来生物法全面施行に向けた動き
・ラムサール条約第14回締約国会議の結果概要
・ワシントン条約第19回締約国会議の結果概要
・生物多様性条約第15回締約国会議第二部の結果概要
IMG_5382.JPG 国指定鳥獣保護区特別保護地区の指定の諮問については無事に進むこととなりました。
そして今回はこれまでの進捗に対して各種報告がありました。
その中でイルカからは、これまで同様に重ねて「もっと広く一般的な人々や学校教育において分かり易く発信し続ける大切さ」を意見させて頂きました。
専門的な事はもちろん大切ですが、人々が日々生きていく中で「動物や植物を大切にする」気持ちを持ってもらうため、現状を知ってもらうためにまだまだ努力が必要と感じています。
皆さまも地球と人間と生き物のために、身近なところから考えてみて下さいね。