kokuren10y     
    

今年に入り1回目の会議に専門委員の一人として出席しました。
山本環境大臣から意見の要請を受け今回の議事は。

1)絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存の講ずべき措置について(審議)
2)対象狩猟鳥獣の捕獲等の禁止又は制限を定めることについて(諮門)

委員は大学の教授や研究者、林業、農学、酪農、海洋。鳥類研究所、鳥獣害研究、猟友会、異文化コミュニケ―タ―、全国町村会など専門分野から委員が約18名選出されており、私はシンガーソングライター・IUCN親善大使として参加。
毎回、多様で活発な意見を交換しながら審議や諮門が進められています。
*最新の環境省レッドリストでは絶滅危惧種が3596種選定。
種の保存法による国内希少野生動植物の指定は208種に留まっている。
我が国の生物多様性の危機は依然として継続。その対策は急務。
我が国の絶滅危惧種は里地里山等の「二次的自然」に依存していますが人口減少や社会構造の変化で生息生育状況の悪化が増えている。一部の種については販売業者等による高額取引・大量捕獲の危機にもさらされている。
*外来鳥獣と狩猟鳥獣(狩猟者による狩猟行為によっては、その生息の状況に著しい影響を与えるほどの捕獲等がなされるおそれのないものと認められるもの)を生態系を守る為に排除や適正な水準の個体数に減少させる。その後、ヤマドリ、ヒヨドリ、ツキノワグマ、シマリス、キジ、キョン等多種に渡る生きものの現状を具体的に検証。

...この様に野生生物と私達とは密接に繋がりあってこの地球で生きています。
「今後の課題」についても活発に意見交換が行われましたが。

 
File_ev.jpg 私からの意見として
「絶滅危惧種と指定されれば保護。外来種・狩猟鳥獣とされれば排除。と人間が中心としての生きものの個体数の調整は今の地球では致し方無い考えかもしれません。
その為の人間の会議かもしれませんが生きものに国境は無く生きています。今後の課題として是非とも検討をお願いしたい事の一つは、例えば外来種と指定される物の中にも自国に於いては絶滅に瀕している物もあるかもしれない。として、今後はもっと他国間との情報交換や連携しての研究など進めて頂きたい。
地球全体でのバランスとして考える事が進められればトキやコウノトリの事例の様に良い結果に繋がる事も増えるのではないでしょうか。人間だけの地球では無い事を再度、念頭に置き進めて頂きたく思います。」
鳥獣保護管理企画官からのお答「外来種に指定されるものは元々、繁殖率が強いものが多い。今のところ国内の外来種でレッドリスト種はあまりみられないが、今後は意見を踏まえ勿論、他国と連携し進めて行く事に致します。」と頂きました。