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2010年 愛知・名古屋で開かれたCOP10の会議の成果をふまえて、2011年から今後10年に向けて具体的に活動して行きます。

cop10link
COP10の今までの活動について、
詳しくはこちらをご覧ください。 


         
    

今年に入り1回目の会議に専門委員の一人として出席しました。
山本環境大臣から意見の要請を受け今回の議事は。

1)絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存の講ずべき措置について(審議)
2)対象狩猟鳥獣の捕獲等の禁止又は制限を定めることについて(諮門)

委員は大学の教授や研究者、林業、農学、酪農、海洋。鳥類研究所、鳥獣害研究、猟友会、異文化コミュニケ―タ―、全国町村会など専門分野から委員が約18名選出されており、私はシンガーソングライター・IUCN親善大使として参加。
毎回、多様で活発な意見を交換しながら審議や諮門が進められています。
*最新の環境省レッドリストでは絶滅危惧種が3596種選定。
種の保存法による国内希少野生動植物の指定は208種に留まっている。
我が国の生物多様性の危機は依然として継続。その対策は急務。
我が国の絶滅危惧種は里地里山等の「二次的自然」に依存していますが人口減少や社会構造の変化で生息生育状況の悪化が増えている。一部の種については販売業者等による高額取引・大量捕獲の危機にもさらされている。
*外来鳥獣と狩猟鳥獣(狩猟者による狩猟行為によっては、その生息の状況に著しい影響を与えるほどの捕獲等がなされるおそれのないものと認められるもの)を生態系を守る為に排除や適正な水準の個体数に減少させる。その後、ヤマドリ、ヒヨドリ、ツキノワグマ、シマリス、キジ、キョン等多種に渡る生きものの現状を具体的に検証。

...この様に野生生物と私達とは密接に繋がりあってこの地球で生きています。
「今後の課題」についても活発に意見交換が行われましたが。

 
File_ev.jpg 私からの意見として
「絶滅危惧種と指定されれば保護。外来種・狩猟鳥獣とされれば排除。と人間が中心としての生きものの個体数の調整は今の地球では致し方無い考えかもしれません。
その為の人間の会議かもしれませんが生きものに国境は無く生きています。今後の課題として是非とも検討をお願いしたい事の一つは、例えば外来種と指定される物の中にも自国に於いては絶滅に瀕している物もあるかもしれない。として、今後はもっと他国間との情報交換や連携しての研究など進めて頂きたい。
地球全体でのバランスとして考える事が進められればトキやコウノトリの事例の様に良い結果に繋がる事も増えるのではないでしょうか。人間だけの地球では無い事を再度、念頭に置き進めて頂きたく思います。」
鳥獣保護管理企画官からのお答「外来種に指定されるものは元々、繁殖率が強いものが多い。今のところ国内の外来種でレッドリスト種はあまりみられないが、今後は意見を踏まえ勿論、他国と連携し進めて行く事に致します。」と頂きました。
         
    
先日、私イルカが審査員を務める「第3回日本自然保護大賞」の最終審査会のご報告をさせて頂きましたが、この授賞式とシンポジウムの開催日が決定致しました。
今回も広く一般の方々にも各地での地道な環境活動を知って頂ける貴重な機会となっています。
定員制となりますが、たくさんの皆様のご来場をお待ちしております!
 

日本最高峰の自然保護を称える「平成28年度日本自然保護大賞受賞記念シンポジウム」

 

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チラシ拡大.pdf

日付:平成29(2017)年2月19日(日)
時間:12:00開場受付/12:30開演(15:30まで予定)

会場:3×3 Lab Future
(東京都千代田区大手町1-1-2 大手門タワー・JXビル1F)

定員:80名(先着順)
※参加費無料、事前のお申込が必要となります。
(当日参加も可)

  
詳しくは日本自然保護大賞HP
 
【自然保護大賞とは】
日本全国各地で、自然保護と生物多様性保全に貢献した子どもから大人までのすべての個人と団体、企業、自治体の優れた取り組みを顕彰し、この賞を通して、自然保護と生物多様性の保全を、より積極的に推し進め、自然と人の暮らしの調和のとれた地域や社会づくりを推進することを目指しています。

         
    
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先日、私イルカが審査員を務める「第3回日本自然保護大賞」の最終審査会が本年も開催され出席してきました。
事前に受け取った沢山の応募者からの報告原稿には日頃の活動が細かく書き込まれていて毎年感動します。
その思いを各委員が受け止めての最終審査会になりますので...。最終審査に残った報告書を一つずつ丁寧に討論しながら採点を進めていきましたが、やはり私達審査員の選考にも力が入り、気付けばおよそ5時間に及ぶ最終審査会となりました。

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今年度の部門は少し変化し、保護実践/教育普及/地域の活力/自然のちから/子ども・学生の5部門となっています。

授賞式・シンポジウムの開催は、来年2月下旬~3月頃を予定しておりますので決定次第またご案内を出させて頂きます。
日本自然保護大賞は自薦他薦ありますので来年度には皆さんも是非参加を考えてみてはいかがでしょうか。

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日本自然保護大賞のHPはこちら

         
    
DSC01015.JPG 上記の件について中央環境審議会自然環境部会第12回野生生物小委員会が行われました。
今回は沖縄県・屋我地(やがち)鳥獣保護区を訪れる渡り鳥アジサシ等に関しての現状と今後の対応に関して。沖縄公聴会の報告等も含め各専門委員からの意見交換となりました。
DSC01058.JPG 左はパンフレットの表紙です。
ベニアジサシ・エリクロアジサシ・ダイゼン・ハマシギ・シロチドリ等が夏になると東南アジアやオーストラリアから海を渡り産卵や子育てをしに来るが、人が近づくと子育てをやめてしまう事。しかし5~9月は釣りやマリンスポーツが盛んな時期とも重なるので「岩礁には近づかないように」とお願いが書いてあります。
その現状を知って頂く為には沖縄県内だけに止まらず、むしろ県外や海外からの観光客の皆さんに「事前」に知って頂く事が大切なのではないか?と私からの意見として発言させて頂きました。
この辺りは今帰仁にも近くとても素晴らしい自然が有り、私も大好きな所です。ですから皆さんも訪れる時は生きもの達が子育てをし生きている事を忘れずに居て下さいね。
         
    
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「平成27年度日本自然保護大賞」の授賞式と、受賞記念シンポジウム「日本の自然保護最前線2016」での受賞活動発表会に出席しました。当日、会場には関係者や一般参加者など約150名が集まりました。
今回、全国からの応募総数は126件。本年も永年に渡る活動を続けて来られた方々の応募が見受けられました。
各部門の受賞者には、各選考委員より賞状とトロフィーを贈呈しました。

 

 

 

 

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【本年度授賞者】
◆保護実践部門≪具体的な自然保護の実績をあげた活動、研究≫
泡瀬干潟を守る連絡会(沖縄県):サンゴ礁、海草藻場に広がる貴重でユニークな干潟を守る運動」

◆教育普及部門≪自然の価値を学び、伝え、広めた活動≫
十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ(新潟県):地域の生物多様性を活かした市民参加による地域づくり

◆地域の活力部門≪自然を活かして地域の活力を高めた活動≫
芸北せどやま再生会議(広島県):地域ぐるみの次世代型里山保全の仕組み「芸北せどやま再生事業」

◆東北復興貢献部門≪東北の自然を活かし復興に貢献した活動≫
蒲生を守る会(宮城県):1970 年から続く仙台市蒲生干潟の保全活動

◆企業・団体リーダー部門≪自然保護や生物多様性保全を積極的に推進した企業の経営者や団体≫
積水化学工業( 株) 滋賀栗東工場(滋賀県):工場の部材を有効活用した琵琶湖の生物多様性保全活動

◆子ども・学生部門≪小学生から大学生まで、子どもや学生が取り組んだ活動≫
FAN フィールドアシスタントネットワーク(千葉県):北海道・道東地域でのワークキャンプを通した自然保護

◆沼田眞賞≪自然保護に尽力された沼田眞博士の志を未来に伝えていくにふさわしい活動≫
ユウパリコザクラの会(北海道):夕張岳の大自然及び文化遺産を次世代に引き継ぐための保全活動

◆選考委員特別賞≪今回の選考で特に今後の展開に期待される活動≫
北限のジュゴン調査チーム・ザン(沖縄県):絶滅危惧種のジュゴンを保護するための食み跡調査
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今年も私は「子ども・学生部門」を担当しました。
授賞者は「FANフィールドアシスタントネットワーク」の皆さん。
北海道・道東地域でのワークキャンプを通した自然保護活動を行っている団体で、大学やサークルの垣根を越えて集まった学生たちが参加しているプロジェクトです。

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はじまりは、キナシべツ地域の保全活動をしていた榊原さんへの支援と賛同が、1993年から大学やサークルを超えた集まりとなりました。
97年以降、毎年、夏冬2回ワークキャンプを開催。
地域の人々や行政までも動かし、社会人となってからも繋がっている形は正に「若さと行動力」。
今後の自然保護活動への大きなヒントとなるでしょう。

審査員特別賞に選ばれた「北限のジュゴン調査チーム・ザン」は、ジュゴンの食み跡の調査をコツコツと続けています。沖縄の海での生息数は現在3頭で「あろう」との事。
調査する際に於いても近付かずジュゴンを決して脅かさない為。という大変大きな努力の積み重ねを沢山の方々にも知って欲しいと思いました。
最後には会場から大きな拍手が沸き起こり、有意義なシンポジウムとなりました。