kokuren10y

2010年 愛知・名古屋で開かれたCOP10の会議の成果をふまえて、2011年から今後10年に向けて具体的に活動して行きます。

cop10link
COP10の今までの活動について、
詳しくはこちらをご覧ください。 


         
    

「日本自然保護大賞」は、自然保護と生物多様性保全に貢献した、子どもから大人までのすべての個人と団体、企業、自治体の優れた取り組みを、毎年顕彰しています。今年度も全国より多くの優れた活動をご応募いただき、選考委員会による選考の結果、このたび受賞者が決定しました。
その活動を多くの方に知っていただき自然保護活動の輪を全国に広げるために、今年は3月31日に受賞者による活動発表を行うことが決定しました。皆様のご来場をお待ちしております。私イルカも、授賞プレゼンターとして出席し、シンポジウムにも参加する予定です。
皆様も、ぜひお越しくださいね。

 

2017_symposium_ページ_1.jpg

平成29年度日本自然保護大賞授賞記念シンポジウム

日時:平成30(2018)年3月31日(土) 
12:30 受付/13:00~15:20頃まで予定

会場:YMCAアジア青少年センター 9階国際ホール
東京都千代田区猿楽町2-5-5

定員:80名(先着順・参加無料※事前お申込みが必要となります
(3/26申し込み締切))


詳しくは、日本自然保護大賞HP

2017_symposium_ページ_2.jpg

PDF拡大 symposium.pdf

         
    
DSC03506.JPG 私イルカが審査員を務める「平成29年度日本自然保護大賞」の最終審査会が本年も開催され出席してきました。
今回も全国からたくさんの応募を頂き、ありがとうございました。
私たち審査員は最終選考に残った応募者36件の報告原稿を事前にじっくり検討させて頂き、審査会ではそれらを一つずつ丁寧に討論しながら採点を進めていきました。
そして<保護実践部門><教育普及部門><子ども・学生部門>の受賞者が無事に決定!その他<沼田眞賞>や<選考委員特別賞>も選出させて頂きました。

DSC03499.JPG

4回目となった選考委員会。毎回、本音での熱い討論の上、大賞が決定されます。

この授賞式・シンポジウムの開催は、2018年3月下旬を予定しております。活動内容もまたご報告させて頂きます。
日本自然保護大賞は自薦・他薦があり、来年度以降も継続して募集する予定です。
これからも、たくさんの皆さんのご応募をお待ちしております。


日本自然保護大賞のHPはこちら
         
    
DSC03161.JPG 「佐渡市環境フェア2017」の為に佐渡で講演会をしました。熱心な沢山の皆さまにお出で頂きありがとうございました。
環境省と佐渡市の職員さんから「野生の朱鷺の現状を視察されますか?」とご連絡が有り、午前中には現地に御案内頂きました。
DSC03158.JPG 田んぼのあぜ道には「ゆっくり走ろう朱鷺の道」の看板があちこちに有り、みんなが朱鷺を見護って又共存している様子が良く解りました。
DSC03104.JPG 通常あぜ道はゆっくり走らねばなりません。
しかし、止まってもいけないのです。
今回は環境省の朱鷺チームの皆さまの調査に参加させて頂いたので特別に望遠鏡での視察をさせて頂きました。
DSC03108.JPG 遠くに白く見えるのが朱鷺です。
肉眼では見えない距離です。
しかし、その側で農家の方々は普通に農作業をしています。ごく自然に朱鷺と農作業が共存している姿に感動しました。
本来これがごく当たり前な姿だったのですね!
DSC03130.JPG 突然!私たちの方へ朱鷺が羽を広げて飛んで来てくれました。見事な「とき色」美しいニッポンの色ですね!
DSC03131.JPG 朱鷺との共存に賛同協力している農家は年々増えて「朱鷺と暮らす郷」というお米も全国に広がっています。
冬でも田んぼに水を引くので沢山の生きものも帰って来たそうです。
「生物多様性」が見事に復元されていますね!
DSC03124.JPG 佐渡へはコンサートでも何度か訪れましたが以前、佐渡へ行ったのは約15~6年位前になります。
その時「日本最後の朱鷺」と言われたキンに会いましたが2003年に命を閉じました。
DSC03129.JPG それから、佐渡の皆さまと中国、環境省との連携により、朱鷺は今現在「300羽」に増えたとの報告を受け、驚き嬉しく思いました。
DSC03140.JPG 田んぼではツガイとみられる朱鷺の姿も見られ明るい気持ちを運んでくれました。
DSC03145.JPG 「絶滅危惧種」が地球上に増え続けている中で佐渡での「朱鷺と人間・里山の暮らし」が今後の大きなヒントとなり地球上沢山の地域への希望へと繋がって行く事を望んでいます。
         
    
DSC01487.JPG 日本最高峰の自然保護を称える「日本自然保護大賞」の授賞式とシンポジウムが本年も開催され、選考委員として私も出席してきました。
授賞式とシンポジウム当日は、全国から受賞者や関係者が大勢集まりました。今回の応募総数は124件。毎回、地道に素晴らしい活動を続けて来られた方々の応募があり、選考にはとても時間がかかりました。
受賞者には、各選考委員より賞状とトロフィーが贈呈されました。
DSC01501-1.JPG

 

今回、私が担当した部門は「自然のちから部門」です。
受賞者は「あじ島冒険楽校」の皆さん。受賞おめでとうございます!
以下が私の講評となります。

DSC01454.JPGDSC01458.JPG 【講評】
------------------------------------
島のお年寄りたちが自分の体験や技を子どもたちに伝えたいと2004年から続けてきた「あじ島冒険楽校」。震災後、膨大なガレキに再開を諦めかけた時、届いたのが子どもたちからの励ましの手紙でした。それはお年寄りたちから学んだ心でした。お年寄りはガレキを撤去し浜を再生しました。自然は私たちに素晴らしさや恩恵を与えてくれます。しかし時として厳しさをも投げかけます。そんな時、島のお年寄りは前へ進もうとする尊い姿を子どもたちに示しました。お年寄りと子どもたちは共に震災復興を通して学びました。自然とは正に親のような存在ではないでしょうか。これこそが「自然のちから」そう思いました。
------------------------------------
DSC01460s.JPG日本自然保護協会の亀山理事長はじめ選考委員の皆様と共に。

【本年度の各部門受賞者】
■保護実践部門
カナダガン調査グループ(神奈川県)
日本における大型亜種カナダガンの野外からの除去達成に向けた活動

■教育普及部門
フィールドソサイエティー(京都府)
お寺と市民の二人三脚による環境学習活動

■地域の活力部門
佐護ヤマネコ稲作研究会(長崎県)
ツシマヤマネコと共生する農村づくり

■自然のちから部門
あじ島冒険楽校(宮城県)
限界集落の社会貢献 昔の子どもたちから未来の大人たちへ

■子ども・学生部門
青森県立名久井農業高等学校 チーム・フローラフォトニクス(青森県)
種差海岸におけるサクラソウ保全活動

■沼田眞賞
久貝 勝盛(沖縄県)
学校・地域・行政を巻き込み成功させたサシバ保護活動

■選考委員特別賞
富士通株式会社(神奈川県)
ICTを活用した絶滅危惧種シマフクロウの生息保全支援

■選考委員特別賞
大谷地区振興会連絡協議会(宮城県/大谷里海(まち)づくり検討委員会
気仙沼市大谷海岸での取り組み
~砂浜の存続と防潮堤計画の変更~

 

自薦他薦問わず、全国で活動されている皆様のご応募を次回もお待ちしています!

日本自然保護大賞のホームページはこちら

         
    

今年に入り1回目の会議に専門委員の一人として出席しました。
山本環境大臣から意見の要請を受け今回の議事は。

1)絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存の講ずべき措置について(審議)
2)対象狩猟鳥獣の捕獲等の禁止又は制限を定めることについて(諮門)

委員は大学の教授や研究者、林業、農学、酪農、海洋。鳥類研究所、鳥獣害研究、猟友会、異文化コミュニケ―タ―、全国町村会など専門分野から委員が約18名選出されており、私はシンガーソングライター・IUCN親善大使として参加。
毎回、多様で活発な意見を交換しながら審議や諮門が進められています。
*最新の環境省レッドリストでは絶滅危惧種が3596種選定。
種の保存法による国内希少野生動植物の指定は208種に留まっている。
我が国の生物多様性の危機は依然として継続。その対策は急務。
我が国の絶滅危惧種は里地里山等の「二次的自然」に依存していますが人口減少や社会構造の変化で生息生育状況の悪化が増えている。一部の種については販売業者等による高額取引・大量捕獲の危機にもさらされている。
*外来鳥獣と狩猟鳥獣(狩猟者による狩猟行為によっては、その生息の状況に著しい影響を与えるほどの捕獲等がなされるおそれのないものと認められるもの)を生態系を守る為に排除や適正な水準の個体数に減少させる。その後、ヤマドリ、ヒヨドリ、ツキノワグマ、シマリス、キジ、キョン等多種に渡る生きものの現状を具体的に検証。

...この様に野生生物と私達とは密接に繋がりあってこの地球で生きています。
「今後の課題」についても活発に意見交換が行われましたが。

 
File_ev.jpg 私からの意見として
「絶滅危惧種と指定されれば保護。外来種・狩猟鳥獣とされれば排除。と人間が中心としての生きものの個体数の調整は今の地球では致し方無い考えかもしれません。
その為の人間の会議かもしれませんが生きものに国境は無く生きています。今後の課題として是非とも検討をお願いしたい事の一つは、例えば外来種と指定される物の中にも自国に於いては絶滅に瀕している物もあるかもしれない。として、今後はもっと他国間との情報交換や連携しての研究など進めて頂きたい。
地球全体でのバランスとして考える事が進められればトキやコウノトリの事例の様に良い結果に繋がる事も増えるのではないでしょうか。人間だけの地球では無い事を再度、念頭に置き進めて頂きたく思います。」
鳥獣保護管理企画官からのお答「外来種に指定されるものは元々、繁殖率が強いものが多い。今のところ国内の外来種でレッドリスト種はあまりみられないが、今後は意見を踏まえ勿論、他国と連携し進めて行く事に致します。」と頂きました。