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2010年 愛知・名古屋で開かれたCOP10の会議の成果をふまえて、2011年から今後10年に向けて具体的に活動して行きます。

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COP10の今までの活動について、
詳しくはこちらをご覧ください。 


    
    
IMG_2111.jpg 昨年から、日本自然保護大賞の授賞者の皆さまが活動している現地での授賞式を行っています。
2015年から選考委員を務めているイルカが、2か所目となる今回伺ったのは埼玉県!
教育普及部門大賞を授賞した「埼玉県・蕨ひがし自然観察クラブ・蕨市立東公民館」の皆さまとの授賞式や視察などの模様をご報告いたします!

【教育普及部門大賞】蕨ひがし自然観察クラブ・蕨市立東公民館

クマゼミから学ぶ『わたしのSDGs』
IMG_2069.jpg <概要>
クマゼミが蕨市民公園にいると知り、独自手法も加えて地元の自然観察指導員3名で調査開始。2010~14年間、夏休みの土曜早朝に毎年8回同じ手法でセミの抜け殻しらべを実施。2012年に、蕨ひがし自然観察クラブを立ち上げ、蕨市立東公民館と自然観察会を共催するなど活動を本格化。西日本の暖かい地域のセミであるクマゼミの増加と地球温暖化を子ども達と楽しみながら学んでいる。長年の調査と普及が認められ、SDGs関連の蕨市協働事業にも採択された。
IMG_2204.jpgIMG_2206.jpg 今回の授賞式は皆さんが普段活動を行っている蕨市立東公民館で開催され、団体の関係者の皆さまはもちろんながら、賴髙英雄・蕨市長もご来場下さいました。当初予定していた会議室では人が入りきらないため、ロビーに変更となった会場は熱気でいっぱいでした。

蕨ひがし自然観察クラブ共同代表・堀内伸一郎さん(ホーリー先生)による活動発表も大変勉強になりました。地域の子どもから大人まで「楽しく続けられるような活動」を考えながら続けてきて、セミの抜け殻から地球温暖化の影響の実態を報告・実証していることは本当に素晴らしい事だと感じています。

最後にはサプライズで、この活動を一緒に行っている仲間から代表の堀内さんへ花束が贈られ、全員で授賞を喜んで下さっている事に、地域密着で活動していることの素晴らしさをさらに実感することが出来ました。
IMG_2188.JPEG 授賞式の後は「蕨市民公園」へ視察へ行きました!
ここは、2010年から14年間、夏休みの土曜日早朝に毎年8回同じ手法でセミの抜け殻しらべを実施している場所です。
子どもから高齢者まで多くの年代が参加して14年間継続してきたからこそ、分かったことが沢山あります。
今回の授賞は、まさに地域性、継続性のほか、蕨のような都市部で身近な自然を観察対象にしていることが高く評価されての事でした。
IMG_2196 - コピー.JPEG 公園をご案内頂きながら回っていると、セミが地面から這い上がってきた穴だったり、抜け殻もまだいくつか発見することが出来ました!
大きい方がクマゼミの抜け殻です!これでも近年小さくなっているそうです。こうやって毎年抜け殻しらべを続けてきたからこそ、温暖化との関わりが強いのではないかと実感しているところだそうです。

皆さんもこのように自宅のお庭や近所の公園などで、ちょっとだけ意識して周りを見てみて下さいね!
色々な発見があり、生きもの達を見つけることが出来ると思います。


日本自然保護大賞HPはこちら
         
    

IMG_1712.JPG 昨年から、日本自然保護大賞の授賞者の皆さまが活動している現地での授賞式を行っています。
2015年から選考委員を務めているイルカが、今回伺ったのは熊本県!
保護実践部門大賞を授賞した「熊本県・阿蘇グリーンストック」の皆さまとの授賞式や視察などの模様をご報告いたします!
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【保護実践部門大賞】公益財団法人阿蘇グリーンストック

千年続いた阿蘇の草原を次世代に ~野焼き支援ボランティアとともに歩んだ25年~

<イルカ講評>
阿蘇の雄大な草原を守り続けるには幾つかの事が必要だと言う。それが「野焼き」だ。人の手を入れる事で維持されるのだ。
自然を守るためには極力「人間の存在」を近付けない事が大切と思って来た。しかし百年で半減した草原を守り持続的に活用するには人の手による欠かせない幾つかの作業が必要である。防火帯として草を刈っておく「輪地切り」や刈った草の延焼を防ぐための「輪地焼き」など安全に消火作業までをする野焼き支援ボランティアは年間 2000人以上。25年間で 4.5万人にのぼる。
たくさんの表情を持つ阿蘇の草原はたくさんの人の手から手へと守られ千年先へと続く。
IMG_1779.jpg 今回の授賞式は熊本市内で開催され、団体の関係者の皆さまに大勢お集まり頂きました。

理事長・阿蘇市長 佐藤義興さん
副理事長・熊本日日新聞社会長 河村邦比児さん
野焼き支援ボランティアの会 代表 岩本和也さん
等から、今回の受賞について喜びのご挨拶を頂き、専務理事の増井太樹さんからは活動発表や現地視察のご案内をして頂きました。
IMG_1720.JPG 授賞式の後は「米塚下園地」へ視察へ行きました!
「米塚」をはじめこのあたりのエリアは、3~4千年前に火山から噴火した溶岩で出来たなだらかな草原です。ここには沢山の牛馬も放牧されています。
移動中には、のんびり過ごしている牛を何度も見かけました。(牛は通年にわたり、寒さ暑さ関係なく過ごしているそうです)
IMG_1736.jpg 「米塚下園地」では、あいにくのお天気で非常に寒い中、赤水原野管理組合長・阿蘇周年放牧エコフィールド協議会会長 小坂今朝和さんが待っていて下さり、実際に「野焼き」が行われている場所を案内して下さいました。
IMG_1776.PNGIMG_1777.PNG 真ん中の黒い道が、野焼きの延焼を防ぐ防火帯です!

この野焼きの支援ボランティアには、他県の皆さまも多数参加しているそうです!そしてこの支援ボランティアは年々若返りつつあり、また人数も増えているそうです。
IMG_1752.JPG その後「阿蘇草原保全活動センター」にも立ち寄り、「野焼き」を行うときの格好・装備の展示などを拝見!
「火消し棒」の高さで、実際に火の範囲が凄く広いことを実感することが出来ました。離れた場所でも本当に熱く熱を感じるそうなので、重装備が大切!

地元の方でも野焼きをして草原を守っていることを知らない方も多いとのこと、阿蘇の草原はもちろん、こういった展示施設もありますので、観光の折には足を延ばし、ぜひ皆さまも保護活動を身近に感じてみて下さいね。


日本自然保護大賞HPはこちら
         
    
CeePl1JZRwu4q_Ydsuhv8w.jpg イルカが選考委員を務めている「日本自然保護大賞2024」は今回で第10回目。
「保護実践」「教育普及」「子ども・学生」の3つの応募部門に対し、今回は全国各地から昨年よりも多い87件のご応募をいただきました。ありがとうございました。
無事に選考委員による最終選考会も終了し、このたび授賞者が発表となりましたのでご報告いたします。
NvOxki0OS1uQQpBeSXjS9Q.jpg 今回も熱意あふれた意義ある活動ばかりで選考委員の話し合いも白熱しましたが、活動の将来性や社会への波及性などに注目して慎重に審議した結果、今年度は3部門につき大賞各1件のほか、沼田眞賞1件、選考委員特別賞2件への授賞が決定。また、6件の活動が入選となりました。
n4DYI4HJRJ-Y7Klk5veLnw.jpg 各授賞者の詳しい活動内容や各選考委員による講評などは日本自然保護大賞HPをぜひご覧下さい。

昨年から、それぞれの皆様へ事務局が賞状などお届けに行き現地で授賞式を開催しています。イルカもいくつかの授賞式に参加させて頂きます!それぞれが活動されている場所を拝見できること、とても楽しみにしています。
皆さまも全国各地での活動についてご覧頂き、自分でも出来る身近な自然保護活動をぜひ見つけて下さい!
そして日本自然保護大賞にぜひ皆さまも応募して下さいね。
日本自然保護大賞HPはこちら
 

<日本自然保護大賞2024 授賞者>


【保護実践部門】市民、大学生、専門家、企業、行政などが具体的な自然保護の実績をあげた活動、研究
公益財団法人阿蘇グリーンストック(熊本県阿蘇市)
千年続いた阿蘇の草原を次世代に

【教育普及部門】自然観察をはじめ、広く自然保護を目的とした教育・普及活動
蕨ひがし自然観察クラブ(埼玉県蕨市)
〝クマゼミから学ぶ「わたしのSDGs」〟

【子ども・学生部門】小学生から高校生まで、子どもが主体的に取り組んだ活動、研究
高川学園中学高等学校 科学部オオサンショウウオ班(山口県防府市)
甦れ!本州西端のオオサンショウウオ
         
    
今年も「日本自然保護大賞2024」の活動募集が始まりました。
毎回、全国各地より、市民、団体、学生、専門家、企業、行政などさまざまな方々の活動をお寄せいただいております。皆様からのたくさんのご応募、お待ちしています!
応募方法・詳細は以下、そして特設サイトにてご案内しておりますので、ぜひご覧くださいね。
 

「日本自然保護大賞2024」


公益財団法人日本自然保護協会では、自然保護と生物多様性保全に大きく貢献する取り組みに対し、その成果と尽力を表彰する「日本自然保護大賞2024」への活動エントリーを、2024/7/15締切にて募集しています。
自薦、他薦は問いません。
下記3部門より複数の部門にご応募いただけます。 ぜひ、ふるってご応募ください!

【保護実践部門】
市民、大学生、専門家、企業、行政などが具体的な自然保護の実績をあげた活動、研究

【教育普及部門】
自然観察をはじめ、広く自然保護を目的とした教育・普及活動

【子ども・学生部門】
小学生から高校生まで、子どもが主体的に取り組んだ活動、研究

応募エントリー&詳しくはこちら

         
    
2024年5月11日(土)に渋谷の国連大学本部にて、国連大学と環境省、石川県などの共催で「能登復興支援シンポジウム~能登の創造的復興に向けて」が開催されます。
能登半島から、珠洲市の泉谷市長をはじめ、里山里海などの地域資源を活かした復旧復興に向けて活動を進めている皆さんが登壇して、能登らしさを大切にした創造的復興について議論を行います。
また東日本大震災からの復興の経験として、南三陸町の佐藤町長にもお話を伺います。あわせて関係省庁からも復興支援施策について紹介し、地域と全国、世界を結ぶ協力のネットワークを創り出すことが目指されています。
ぜひ多くの皆さまのご参加をよろしくお願いいたします。


【イベント告知】能登復興支援シンポジウム ~能登の創造的復興に向けて〜 - OUIK (unu.edu)

※このイベントに参加を希望される方はご登録が必要です(現地、オンライン参加が可能)
※上記イベントHPよりお申込みをお願いいたします
※イルカの出演はございません